高広(細田高広:国高剣道部H12)と為末大の対談が、博報堂のWEBマガジン:センタードットに掲載されている。さすがに言葉に対する感性が鋭い2人の対談は、示唆に富む。
- 「努力は夢中に勝てない」
- WHYが腑に落ちていないのに、腕はこう振った方がいいとか脚はこう動かした方がいいという、HOWだけ教わっても自分のものにならない。
- 「自分の中で変えられないもの」を軸にして戦うしかない。
- 誤解してほしくないのは、人も企業も「かなりの部分は変えられる」ということです。それでも一生懸命変わろうとした結果、最後の最後まで変えられない何かに行き当たります。その本質を言語化し、長所化するような戦い方を模索していくべきなんです。
- 語彙量の多さと競技力は相関する
- いい言葉は、相手に自分の体感をコピーさせられる感じがする
- いいコピーって、言葉を見た瞬間に風景が浮かぶ
- 「やればできる」っていう言葉を頭にインストールして、違和感なく生きられる人にとってはすごくいい言葉だと思うんです。ただ、どんな努力でも変えられない現実にぶち当たることって、結構ありますよね。そのとき「やればできる」だと、できないのは努力してないからだという結論につながってしまう。自分は何が足りないんだろうって、真面目なアスリートが悶々と考えて鬱になるのを間近でたくさん見てきましたから。
- 「俺的ランキングで戦おう」
- 事前体験してしまうことで、パフォーマンスは向上するということが証明されている
- スポーツにおけるクリエイティビティは、多くの制限が掛かっている分、結果として既成概念とか勝ちパターンが覆った瞬間には、ものすごく大きな意外性が生まれる