言葉

魔改造の夜 技術者養成学校<1>

「扇風機50M走」に学ぶ、技術とリーダーシップ

【講師】
SOLIZE TECHNOLOGY LAB 井上雄介
KEEP THINKING DEEPLY

リーダーはどこにポジションをとって、会議を仕切るか?

「ホワイトボードを書きながら」
ホワイトボードのペンは他人に渡さない。

自分の方向性とあわないものは、ホワイトボードに書かない。
他人に任せると、すべてを書かれてしまう。
自分が持っていきたいと考えるポイントをコントロールできなくなってしまう。

チームの意見をひとつにまとめる必要があるため、自分と違う意見が出た場合はあえてボードに書かない。

他人の意見が間違っているかどうかではなく、リーダーの考えと方向性が一致しているかどうか。
ただし、自分の視野になかったアイデアは切り捨てるのではなく、一旦冷静になって評価する必要はある。

初日にやること

「目標を決める」

簡単な目標を設定すると、すぐにできてしまう。
難しすぎると、歯が立たない。

時間・コスト・リソースなどを考慮して、品質を決める。
扇風機なら「目標タイム」

誰もお手本がいない、初めてのことなら「勘」で決めるしかない。

リーダーの役割

目標をメンバーに信じさせることが大事で、リーダーの最大の役割。
「こうすればできるはず」「やれる」ことを言い続ける。やれると信じさせる。

ピンチの時に自分は狼狽していても、「大丈夫、やれる」と言い続ける。気丈にふるまう。メンバーを不安にさせない。

あと2日くらいに、〆切が近づいた日に何と言うか。

「相手も苦しい」

目標を立てることは、誰でもできる。
最後までやり遂げることが、難しい。相手も同じ。

自分と同じ立場の人間が、相手にもいるはず。その相手を上回っていないとチームは勝てない。

非情な選択をしなければならない時

選択をしなければならない時、
目標に近づけるモノを選ばないのは、嘘をつくことになる。
(だから最初に目標を立てる)

リーダーシップがなぜ必要なのか

自分たちの想いを遂げるため。
成し遂げるためには、一人でできることはほとんどない。
だから必要。
リーダーシップはテクニックなので、後からでも身につけることができる。遅いことはない。