動画を撮影できると、振り返りにひじょうに役立つ。
ここでは経験的なノウハウを紹介する。
2016.03.27
選手を画面いっぱいに撮らない
画面の縦方向には、選手の身体が画面の 1/2~2/3 程度を占めているのが見やすい。
選手を画面いっぱいに撮ると、竹刀を振り上げた時に剣先が写らないため、全体的な動きが把握しづらい。
またちょっとした動きで選手が画角から外れてしまい、追随が忙しくなる。そのため画面のブレも多く、見づらくなる。
もちろん、両方の選手が入るように写す。
逆にあまり小さく撮ってしまうと、それはそれでわかりにくい。
ズームはなるべく固定する
ある程度は固定しておき、必要時のみの変更に抑える。
ズームが頻繁に変わると、見ていて気持ち悪くなる。
上記の画角にしておけば、あまり変更の必要はないはず。
撮影は相互の礼から、終わりの礼まで
「はじめ」の宣告かかってから撮り始めると、たいてい最初の打突が写っていない。
録画の起動が間に合わないのである。
団体戦であればチーム全体の整列から、個人戦でも相互の礼から、撮影を開始するのが良い。
立礼や蹲踞の姿勢を確認することもできる。
反則などによる一時中断の場合も同様で、撮影は継続しておいた方が見やすい。
ただし防具の付け直しなど、時間のかかることが明確な場合には間延びするので一時停止しても差し支えない。
その際も撮影再開のタイミングは、「はじめ」の宣告ではなく立礼の前あたりからが良い。
団体戦の場合は大変だが、先鋒から大将まで撮影を止めない方が良い。
カメラの保持が重労働の場合は、一脚や三脚があると楽になる。
撮影場所
撮影場所は会場によって限られるが、若干上から見下ろすような位置から撮影するのが良い。
選手目線の高さだと審判や待機中の選手などに遮られてしまい、試合の様子が隠れてしまう場合が多い。
会場フロアから撮る場合は、可能ならば主審後方の会場の右端か左端からの撮影だと、比較的選手が審判の影になりにくい。
副審側は審判の動きが激しいので、被ってしまうことが多い。
(高体連の公式戦は、会場フロアからの撮影は禁止。ただし支部予選は距離はあるが、可能な場合がある。)