草加市にある獨協大学35周年記念館内アリーナにて「第35回獨協大学高校生親善剣道大会」が開催され、
国立高校も参加させていただきました。
結果は、男女とも1回戦敗退となりました。
敗因は、ちょっと根深いもののように感じます。
このまま現状の稽古を続けていても、3週間後の支部大会は戦えそうにありません。
明日はミーティングをもつように勧めました。
勉強と違って、できるかできないか予測がつかないことを話し合うのはとても苦手そうですが、
それぞれが考え、それぞれが思いや考えを言葉にすることは大切なことです。
ただ単にやらせると主将が話すのをみんなが待ち、それに従うだけになりそうなので、主将は調整とりまとめ役をするように話しました。
「実戦・振り返り・課題抽出・具体的な対策の検討・稽古」のサイクルが理想ですが、課題抽出や対策検討が人まかせになって、他人事になってはいないか...?
剣道は教わらなければ難しい部分も多々ありますが、課題意識がなければ、いくら教えられても立て板に水です。
昨今の稽古の様子を見ていると、そのことを強く感じます。
本大会もひところは80校もあった参加校が、今回は47校とだいぶ少なくなりました。
初参加の20年前から、今回も参加している東京の学校は巣鴨高校と足立学園くらいです。
また群馬での大会と日程が重複しているためか、フルメンバーではない学校も多く見られます。
そんな中、男子で優勝した水戸葵陵も昨年度のチームから残るメンバーではなく、
レギュラー争いをしているメンバーでの出場だったようですが、見事な優勝でした。
ウォーミングアップからしてただの面打ちではなく、元立ちとの剣先での攻防から打突を出していました。
ちょっと他の学校とは違っていました。
本大会を運営してくださった獨協大学剣道部の方々、関係者の皆様、本日はありがとうございました。
明日は獨協大学大会ですが、大学通りの「桜のお手入れ」のボランティア活動に参加する者もおり、なかなか人数がそろいません。
ボランティア活動は日程や内容を選択できるので、これを「しょうがない」と考えるか、「無計画」と考えるかはそれぞれでしょうが、
久しぶりの大会参加にむけての温度感がバラバラに感じられるのは困ったものです。
これで良い試合ができるのであれば、良いのですが...。
お互いに相手へアドバイスしたり、自分の様子を聞いたり姿が出てきました。良い雰囲気です。
ただ技練習などでは、まだ元立ちが相手の「練度に応じた」しかけをするという感覚が足りません。
まだまだの人へ、できる人への打突と同じレベルで打ち込んでも、なかなかできるようにはなりません。
できるようになるには、ある程度は段階を踏まなければならない人が多いのです。
これを察知するのも、コミュニケーションのうちです。
ただ時々困ることに、いつまでたっても易しいレベル感のまま、という人が居ます。
「いつまでたっても技倆が変わらない」というのは、稽古内容の工夫不足が原因かもしれませんが、
本人の取り組み方に課題がある場合も多いです。(何も考えていない。人の話しはその場の雰囲気だけで、すぐに忘れる。等々)
本日の稽古には関根啓貴先輩(H01)がお越しくださり、御指導いただきました。。ありがとうございます。
試験も終わり、国高は年度後半に突入。
ここからは行事らしい行事もなく、一方で剣道は秋から冬にかけて新チームとしての大会などが、あちこちで始まります。
今日の稽古では、しっかりとお互いにコミュニケーションを取りながら稽古に取り組むよう話しました。
指揮にしたがって、ただやっているだけでは何も向上しません。
稽古は「できないことをできるように、できることはより高い次元へ」とするものです。
お互いに「どうやったらできるようになるだろうか」を考え、伝えあいながらやらないと、国高ではただ時間が過ぎていくだけです。
それでは、ただの運動になってしまいます。