元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 木刀を右手に提げ、下座で約3歩の距離で向かい合って正座し、木刀を右脇に刃部を内側に、鍔を膝頭に揃えて置き、相互に座礼をする。
|
|
② 右足から立ち上り、提刀のまま立会の間合に進み、先ず上座に立礼。その後、相互に立礼の後、木刀を左手に持ちかえると同時に左手の親指を鍔にかけて帯刀となる。
|
|
③ 相互に右足から3歩踏み出して、蹲踞しながら木刀を抜き合わせ、横手あたりを交差させる。蹲踞は右自然体である。木刀を抜く際は右手で柄の鍔元を下から握り左斜め上から抜き極端に振りかぶらない。
|
|
④ 立ち上って中段の構えとなる。その後、構えを解き、左足から小さく5歩退がり、立会の位置に帰る。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
「正面」
|
|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、「面(メン)」の掛け声とともに元立ちの正面を打つ。
|
|
② 打つ機会の与え方は、剣先をやや右に開く。
|
② 右足を1歩踏み出しながら大きく振りかぶって正面を打つ。
|
③ 面を打たせたままの体勢である。
|
③ 打った後、1歩後退して中段の構えとなり残心を示す。
|
④ 掛り手に合わせて中段の構えとなり「一足一刀の間合」に復する。
|
④ 更に1歩後退して、「一足一刀の間合」に復する。
|
「小手」
|
|
① 「一足一刀の間合」から「小手(コテ)」の掛け声とともに元立ちの小手を打つ。
|
|
② 打つ機会の与え方は、剣先をやや上に上げる。
|
② 右足を1歩踏み出しながら振りかぶり小手を打つ。
|
③ 小手を打たせたままの体勢である。
|
③ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
④ 掛り手に合わせて中段の構えとなり「一足一刀の間合」に復する。
|
④ 更に1歩後退して、「一足一刀の間合」に復する。
|
「胴」
|
|
① 「一足一刀の間合」から「胴(ドウ)」の掛け声とともに元立ちの「胴(右胴)」を打つ。
|
|
② 打つ機会の与え方は手元を上げる。
|
② 右足を1歩踏み出しながら大きく振りかぶって頭上で手を返し、相手に正対して右胴を打つ。
|
③ 胴を打たせたままの体勢である。
|
③ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
④ 掛り手に合わせて中段の構えとなり「一足一刀の間合」に復する。
|
④ 更に1歩後退して、「一足一刀の間合」に復する。
|
「突き」
|
|
① 「一足一刀の間合」から「突(ツキ)」の掛け声とともに元立ちの咽喉部を突く。
|
|
② 突く機会の与え方は、剣先をやや右下に下げる。
|
② 右足を1歩踏み出して体を進め、咽喉部を突き、突いた後は直ちに手元を戻す。
|
③ 突かせたままの体勢である。
|
③ 突いた後、1歩後退して残心を示す。
|
④ 掛り手に合わせて、横手あたりの交差になりながら1歩前進して元に復す。
|
④ 更に1歩後退して横手あたりの交差になりながら元に復す。
|
⑤ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 剣先をやや上に上げて右小手を打たせる。
|
② 右足を1歩踏み出しながら振りかぶって右小手を打つ。
|
③ 左足から1歩後退しながら剣先をやや右に開いて正面を打たせる。
|
③ 相手の退くところを更に右足を1歩踏み出して正面を打つ。
|
④ 面を打たせたままの体勢である。
|
④ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
⑤ 掛り手に合わせて中段の構えとなり「一足一刀の間合」になる。
|
⑤ 更に1歩後退して、「一足一刀の間合」になる。
|
⑥ 掛り手に合わせて1歩前進し元に復する。
|
⑥ 1歩後退して横手あたりの交差になりながら元に復する。
|
⑦ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 木刀を払い上げられて中段の構えが崩れる。
|
② 右足を1歩踏み出しながら、表鎬(左鎬)を使って払い上げて相手の構えを崩し、そのまま面を打つ。
|
③ 払われたままの体勢である。
|
③ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
④ 掛り手に合わせて元に復する。
|
④ 更に1歩後退して元に復する。
|
⑤ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② その場で両手を伸ばして表鎬(左鎬)で応じる。
|
② 右足を1歩踏み出しながら正面を打つ。
|
③ 双方やや前進して鍔ぜり合いとなる。鍔ぜり合いは木刀を少し右斜めにして手元を下げ、下腹部に力を入れて自分の体の中心を確実に保つようにする。鍔と鍔でせり合って攻撃の機会をつくる。
|
|
④ 反発して押し返す(押し上げる)。
|
④ 相手の鍔元を押し下げる。
|
⑤ 手元が上がる。
|
⑤ 手元が上がる反動を利用して、左足を退きながら振りかぶり、右足を引き付けると同時に右胴を打つ。
|
⑥ 打たれたままの体勢である。
|
⑥ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
⑦ 双方1歩後退して元に復する。
|
|
⑧ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 右足を1歩踏み出しながら正面を打つ。
|
② 右足をやや斜め前に出しながら振りかぶり右胴を打つ。
|
③ 打った後、双方とも正対しながら1歩後退し、掛り手は残心を示す。
|
|
④ その後、双方とも左に移動して元に復する。
|
|
⑤ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 右足を1歩踏み出しながら右小手を打つ。
|
② 左足から1歩後退しながら裏鎬(右鎬)ですり上げ、すかさず右足から1歩踏み出して正面を打つ。
|
③ 正面を打たれた後、同時に掛り手に合わせて、中段の構えになりながら一歩後退して元に復す。
|
③ 打った後、残心を示しつつ、一歩後退して元に復する。
|
④ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 右足をやや前に出しながら打ち込もうとして剣先を上げようとする。
|
② 「起こり頭」を捉え、右足から1歩踏み出しながら小技で素早く鋭く小手を打つ。
|
③ 打とうとしたままの体勢である。
|
③ 打った後、1歩後退して残心を示す。
|
④ 右足を退き掛り手に合わせて元に復する。
|
④ 更に1歩後退して元に復する。
|
④ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 右足を1歩踏み出しながら正面を打つ。
|
② 右足をやや斜め前に出しながら表鎬(左鎬)で迎えるように応じ、すかさず手を返して右斜め前に出ながら右胴を打つ。
|
③ 打った後、双方とも正対しながら1歩後退し、掛り手は残心を示す。
|
|
④ その後、双方とも左に移動して元に復する。
|
|
⑤ 動作が終ったら構えを解き、双方左足から歩み足で小さく5歩後退して立会の間合に復し、中段の構えとなる。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 双方右足から「歩み足」にて3歩前進し、「一足一刀の間合」に接した後、動作を開始する。
|
|
② 右足を1歩踏み出しながら正胴を打つ。
|
② 左足からやや左斜め後ろにさばくと同時に、刃部の「物打」付近で斜め右下方向に打ち落とし、すかさず右足を踏み出して正面を打つ。
|
③ 双方とも正対しながら1歩後退し、掛り手は残心を示す。
|
|
④ その後、双方とも右に移動して元に復する。
|
元立ち | 掛り手 |
---|---|
① 最後の演武が終了したら、蹲踞して木刀を納め、立ち上って帯刀のまま小さく5歩退がる。
|
|
② 右手に持ちかえて提刀となり、相互の立礼の後、上座に立礼をする。
|
|
③ 下座に戻り座礼をする。
|
|
④ 木刀を持って立ち上がり、掛り手は元立ちの進路をあけ、元立ちにしたがって退場する。
|